「・・・・・・んっ」



長いキスが終わると、宮地と愛実は同時に目を開けた.


電気の通っていない、薄暗い雑居ビル



廃虚となってしまったビルはデスクや幾つもの資料などが散乱し地面に散らばっている



冷えた鼠色の床の上で、2人は何も身に着けずに抱き合う。
全てが初めての行為で、愛実は声もでない

「好きだよ」


宮地の言葉で愛実の頬が赤く染まる

宮地に巻きついた手に強く力をいれ、再び密着するかのように愛実は体をよせた