そんな牢獄の様子を不可解に見つめながら歩くのは 中箕 隼.
先ほど拾ったダイナマイトを片手に鳥肌をひたすら立たせる.



「なんなんだよ・・・ここ.絶対おかしいよ・・・」



オドオドする中箕の後ろには幼い少女、鳴海 美希の姿があった.


中箕に近すぎず遠すぎず、微妙な距離を保ち歩く.


「ねぇ、ほんとに誰かいたの?」


怪訝な様子で中箕は美希に問いかける.



肩をびくりと反応させた美希は うん とだけ答えた.