ガイレンピアの山を乗り越え、体育館を脱出する.




瀬戸はおもろに振り向く.


小さな影、倒れた東堂の姿.




あいつ――――――――




瀬戸はなんだかよくわからない感情に蝕まれる.

「ちくしょう」

瀬戸の言葉に相変わらずの空虚にぶつかる.






「早く出よう・・・・・・学校から.こんな島からも.」



「そうだね・・・」




走りながら小体育館を後にする.




その後、息をきらしても二人は走り続けるのだった.