やってやろう! そう決心した真希は廃車から大きく距離をおく. ズボンのポケットから持っていたライターを取り出し、火をつける. シュボ・・・ 小さな音を立て燃え揺る火. 真希は大きく振りかぶり、ライターを開けたままにしたガソリンタンクの入り口へと投げ込む. ガコン! 奇跡的ともいえる、華麗な放物線を描き見事ガソリンタンクへと入っていった. 真希はそれに合わせて安堵の笑みを浮かべた. その時だった.