あなたに出会ったことで、
あたしの運命は狂い始めた――――


「濡れてるけど・・。」

「いえ、大丈夫で...くしゅんっ」


あぁ...まぢ本格的に風邪引いた。


「帰らないの?」

優しい言葉なのに愛想なさすぎ...。

この人...。同じ学校...?


「うん。」

「ふーん...。じゃあ俺も帰らない。」

「は?」


彼は傘で身を隠しながら

あたしの隣に座り込んで、


「今日は俺も帰りたくなくなったから」


無感情にそう言った。

無感情だけど笑っていた。