《着いたよ!どれでもいいから、バイクに乗って!!》 ほんとに、きた。 見るからに、普通じゃない・・・・・・ あたしは、携帯を握りしめたまま。 ふらふらと、彼らに近づく。 「あんたか?乗れ!」 その声は、迷いのない自信にあふれた言い方だった。 あたしは、うなずく暇もなく・・・・・・。 男に、手をとられ。 バイクの後ろに座る。 男たちは、みんな赤や黄色や紫の派手なヘルメットをしている。 あたしに、かぶせる余裕もないほど。 バイクは、急発進した。 _