僕たちは大きな木の下に座って夕日を見つめていた。 雫は何も言葉が出ないのか黙ったまま。 だと、僕は思っていたけど雫の顔を覗き込むと 「……寝てる」 雫は寝ていた。 よっぽど、疲れたんだろうな。 「……ふわあぁぁあぁ」 そう思ったと同時に欠伸が出て。 自然と重くなる瞼。 それに逆らうことなんてできなくて。 僕は目を閉じた。