『桜、よう来たの』 『おっお久しぶりです』 歩夢ちゃんの声を聞いたのか玄関を開けるとすでに師匠がいた。 思わずどもっちゃったじゃないかっ!! 『今回はちと厳しくなるぞ』 いや、あなたのお稽古はいつも厳しかったですが? 『桜、今日おぬしが舞うのは“夜桜“じゃ』 心で悪態をついていたあたしは “夜桜”という言葉を聞いて 体中に糸が張ったように姿勢を正した。