ドクン 平司の言葉に、心臓が大きく波打つ。 まるで、あたしの体は何かを知っているみたい…。 「お前が藤堂平司?」 「はい、そうですよ山崎さん」 「…総吾(そうご)、お前が答えるなよ」 はぁっとため息をつく歩夢ちゃんをクスクス笑っているのは 沖田総吾(おきたそうご) 暗い茶色の髪、幼さを残している顔 でも、目は…冷たい大人の目をしている彼を見て どこか、悲しかった。