少しだけ口に入れて、あたしは騒ぎの現場へと向かった。 大和屋の周りに人だかりができている。 いきなり騒ぎの中へ入っては不利になるからすぐそばにいた商人に聞くことにした。 『何があったんだ?』 「へぇ、なんでも壬生浪が金を貸せって騒いどるみたいなんですわ」 『・・・そうか、悪かったな』 口調は、一応男装だから変えたのだが・・・ ややこしいことを起こしてくれる。 壬生浪・・・ね。 こんなことするのは芹沢鴨しかいない。