金平糖を何個か食べていたら、急に横から視線を感じた。 殺気・・・ではない。 恐る恐る、視線をそちらに向けると 総吾にそっくりの青年が あたしの持っている金平糖を目をキラキラさせながら見つめている。 あたしは両者を何回か交互に見た後 金平糖を青年に差し出した。 そうすると、パァっと音がしそうなくらい笑顔になって 「いただきます!」 という声と共に、金平糖はあたしの手から消え去ったのである。