「なんや、ちゃんと近藤さん言ってへんかったんか。あんな、この学校は強さでクラスが分かれて、んで更にクラスで寮も分けられてんのや」 『学年無視?』 「まーそんなとこや。一応、授業は学年ごとにわかれてるけどなぁ…って、おしゃべりしてる場合やなかった!!行くで!!」 荷物をあたしの手から奪い、歩夢ちゃんは玄関に放り投げた。 『あたしの荷物っ!!』 「そんなもんより入学式や!!歳夜(としや)先に行ってしもたやんか!」