『まるで鬼やなぁ』 ふわりと風に紛れて声が聞こえた。 でも誰もヒトは入ってきていないはず…。 『血桜さん…?』 そう、ぽつりと呟くように名を呼ぶと 少し強めの風とともに、桜色の着物がよく似合っているあたしそっくりの ヒトならざるものが現れた。 『よぉ、わかりはったなぁ』 ニッコリと微笑む彼女。 うーん、そっくりなのは顔だけか。 笑い方は全く違うや。