-塁 side-




放課後、俺は凛の家の前で立ち止まっていた。


あんな事を言った後だから会いにくい。


だけどあいつ、風邪ひいたみたいだし。



「あら、塁君じゃない!」



そうやって凛の家の前で悩んでたら、おばさんが出てきた。




「こんにちは…あの、凛の様子どうですか?」


「わざわざお見舞いに来てくれたのね!凛はもう大丈夫よ。熱も下がったし」


「そうですか」


「上がっていく?」


「え…あ~…はい」




とりあえず、謝るか。


茜達も心配してたしな。




「お邪魔します」