「ではお大事に」 薬を受け取って、会計を済ませた。 「車をまわして来るから、ここで待ってて?」 「うん」 玄関先のベンチに腰掛け、お母さんを待った。 すると玄関から、さっきの車イスのおばさんが出てきた。 私は、その人と目が合った。 そして私は、「こんにちは」って軽い挨拶程度に頭を下げた。 「・・・・あ、こ、こんにちは」 何故か動揺している様子のおばさん。 すると後ろから、 「おば様!ダメですよ?勝手に出ていっちゃ」 「ごめんなさい若菜さん」 さっきの白い制服の女の子が走ってきた。