帰り道、夏だと言うのに寒気がした。 「クシュン!」 風邪、ひいたかな? 最近は色んな事がありすぎて、考え事ばっかりでなんか疲れた。 明日、塁になんて謝ろうかな。 私が悪いから、私が壱の事に執着しすぎてるから。 私はふと、塁に告白された時の事を思い出した。 塁は、私の事をずっと心配し続けてきた。 私に告白したのだって、きっと私の為。 塁には幸せになってもらいたい。 私とじゃなくて。 「クシュン!ハァ・・・早く帰ろ・・・」 私は、ちょっと早歩きで歩いた。