自然と、柏木君は何に参加するんだろう?と目で追ってしまう。


黒板に目を向け、柏木君の名前を探す。


あった!



「・・・野球」



私は、黒板から塁に視線を移した。



やっぱり見てる。

柏木君の事。




「ねぇ塁、柏木君、野球だね」


「だから?」


「ううん。何でもない」




塁、また怒ってる。