次の日学校では、2週間後に控えた球技大会の選手決めをしていた。



「ねぇ、凛は何にする?」




球技。

そう言えば、壱も野球とかサッカーとか得意だったなぁ。



「ねぇ、凛ってば?」



壱と塁が野球やってる時とか、試合をよく見に行ってたもんな。




私はいつの間にか、柏木君を見て考え事をしていた。


そんな私の視界に、塁が入り込んできた。




「わぁ!る、塁・・・どうしたの?」


「どうしたのじゃねーよ。茜がさっきから呼んでるぞ」


「え!?」



私は視線を皆に移した。



「あ、ああっご、ごめん茜、何?」


「球技大会何にする?って聞いたんだけど、それどころじゃない感じ?」


「ううん大丈夫!え~っと、私はねぇ、バレーがいいかな」


「バレーね!じゃ私も!」


「涼達は?」


「俺と塁は野球、新は審判係を任されてるみたい」



塁、野球やるんだ。





「それじゃ、各班の代表!黒板に名前を書いて」



先生の合図で、各班の代表が黒板にどんどん名前を書いていく。