-涼 side-
凛々が、とても幸せそうに笑っている。
そして塁も‥すげぇ、幸せそう。
想いを伝えるって、すごいんだな。
そしてその想いが伝わると、こんなにも人って幸せになれるんだな。
「凛…よかったね…」
俺の隣では、茜が嬉しそうに泣いていて、新も安心したような笑顔になっていた。
そして柏木も、全てを受け入れたかのようなほほ笑みだった。
人を好きになって、想いを伝えることってほんと、大事なんだな。
だから俺も…!
「茜?」
「ん?何?」
涙を拭き取りながら俺の方を向く茜。
「俺、茜が好き」
「え…ちょ、ちょっと涼?」
「全てが落ち着いたら、俺の気持ち聞いてくれるって、約束だろ?」
「そ、そうだけど。何もここで」
「俺は、今伝えたい。今すぐ俺の気持ち、聞いてほしい」
「涼……」
茜が少し恥ずかしそうに、俺から目を逸らす。
「じゃ俺、売店行ってくる」
「俺も、買いたい物あったし」
空気を読んだのか?
新と柏木が、2人で売店へ向かって歩き出した。
「たぶん、1時間は戻ってこないから」
新が、俺に微笑んで手を挙げた。
その後ろを、柏木が無言で歩いた。
「あいつ…」
なんだか、一気に緊張だな。



