-塁 side-
「…凛…なんだよお前…ごめん。俺そこまで心配を……」
「当たり前だよ…心配するよ…生きた心地しなかったよ」
「凛……」
俺は凛の震える肩に動揺した。
そして、重い体を起こした。
そして凛は言った。
「言われて気づいたっていうのも変だけど……けど、塁が事故に遭って意識がないって聞いた時、自分の中でもう塁には逢えないかもしれないって思った」
「凛」
「そう思ったとき、涙が出てきた。壱がいなくなった時……よりもっと。だって、塁が今いなくなるってことは、探しても探しても二度と逢えなくなるって事でしょ?」
凛は、俺の手を握った。
「お願い塁……わたしの前から居なくならないで……」
「居なくならないよ。俺はずっとお前のそばにいる。そしてお前の幸せをちゃんと見守っててやる」
「わたしを幸せにする人は…今目の前にいるの」
「え……」
凛の暖かい唇が俺の唇を塞ぐ。
ゆっくり離れて、俺は凛を見た。
「凛……」
「わたし、ちゃんと気づいたよ。塁が好きなんだって」
凛のその真っ赤な顔がとても愛おしく見えた。
照れてる表情も、すべてかわいいと思った。
「凛には負けるよ」
「ねぇ塁?……約束して?これからも私をずっと幸せにしてくれるって」
「結構前から俺は考えてたけどな」
俺たちは笑いあい。
そして…また
キスをした。



