―壱 side―
なんて、タイミングの悪い。
まだこいつらになんて説明しようか悩んで、どんな顔で言おうか悩んでいたのに。
先に知られてしまったなんてな。
「いや、何でもない。とにかく俺は大丈夫だから、これからの高校生活が楽しくなるってもんだよ」
なんて、逃げの言葉を言ってみる。
だって、本当にどうすることも出来ないんだ。
今更凛に告白する?
塁に、凛を渡したくないなんて言えるか?
そんなこと、俺には出来ない。
もう自分勝手な俺ではいたくない。
この話はそれだけで終わって、なんとか逃げ切れたと思っていた自分に少し腹が立ちながらも、凛と塁が公園から去っていくのを見守る。
「じゃ、夏休み楽しめよ―!」
「壱、また連絡するから遊びに行こうねー!」
「じゃーな」
塁の「じゃーな」に少し元気がなかったのは、気になるな。
きっとあいつ……怒ってんのかな。
凛は相変わらず……優しい。
~♪~♪~♪
俺も公園を去ろうとした時ポケットの携帯が鳴る。
「誰だ…………ん?塁?」
メールの相手は、塁だ。



