-塁 side- 『婚約は取り止めになったって…壱と若菜さんから聞いたけど…』 おばさんの言葉がずっと頭の中をグルグルしている。 あの2人から聞いたってことは、あのお嬢様も了承しているってことか。 家のベッドで一人、天井を見ながら考えていた。 ずっと、ずっと考えていた。 俺、…どうしたらいいんだよ…。 けど、俺の中ではきっと、あの【取り止めた】という言葉を聞いたときからもうすでに決まっていたのかもしれない。 やっぱり俺は、それを支える”親友”でしかないのだと…。