-壱 side-
正直、こんなことになるなんて…凛にすまない気持ちでいっぱいだった。
まだ凛に被害が加わってないから安心だ。
けどどうであれ、若菜のやっていることは許せない。
「じゃ、凛を頼む。あと…皆にもテキトーに言い訳しててくれ」
「ああ、こっちは任せとけ。けど、何かあったら必ず連絡しろよ!」
「わかってる。じゃ、行ってくる」
「おう。気を付けろよ」
塁に凛を任せ、俺は若菜のいる場所へ向かおうとした…けど…
「どこ行くの?」
「!?」
「…!?…凛…」
岩場の影から出てきて、声をかけてきたのは凛だった。



