-凛 side-
翌朝、私は塁と一緒に、近くの駅前に居た。
「みんな、そろそろ来るころだね」
「ああ、そうだな」
なんだろう……。
塁が私をデートに誘ってくれた日から、塁のこと、変に意識してる。
前に、…塁が本気で私に告白してきたんだって分かった日も、塁を普通の親友としては見れなくなったと思ったけど、あの後、壱の過去とか聞いて色々気持ちの整理があったから、なんとか普通に過ごせてたけど……。
3日前のデート。
あの日の告白と塁の気持ちからは逃げられない。
塁も真剣だったから。
それに、壱とのことももう終わっちゃったし。
「……りん?」
だけど、私は本当に答えが出せるの?
壱のことは諦めるって決めたけど、私……。
「凛!」
「え?な、何?」
「どうしたんだよ?」
「う、ううん!なんでもないよ!」
塁が呼んでたの、全く気付かなかった。
私、今日楽しめるかな……。
「考えてんのは……壱のこと?」
「え?」
「それとも、俺のこと?」
「あ、…いやその……」
塁が、私を見て聞いてきた。
どうしよう。目が離せない。
「りーーん!るいーー!」
すると遠くから、茜の声が聞こえた。
どこかでばったり会ったのか、3人の中には壱も居た。
「あ、来たみたい!」
正直、助かったと思った自分がいた。
その時、塁は小さい声で言った。
「返事、絶対待ってるから」
私は、すぐ塁を見たけど、塁は私の方は見ずに、茜達に視線を向けていた。
「う、うん……」
私も、小さく返事をした。



