(ハァ・・・どうしたらいいの?せっかく、せっかく壱と・・・)
もう頭が回らない。
まさかこんな事になるなんて思わなかったから。
"ガチャン"
「あ、お帰りなさいませ!!お嬢様。今、お部屋に壱様が・・・」
「え・・・?い、壱が・・・?」
こんな時に、壱が・・・
今は出来れば会いたくないのに。
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私は、恐る恐るドアを開けた。
「遅いじゃないか、若菜」
「い、壱・・・珍しいわね」
「何がだよ?昨日も来たろ?」
「そ、そうだったわね!!紅茶、飲むかしら?」
「その前に、どこ行ってたんだ?」
「お・・お友達と、、、街へ」
「送迎なしにか?」
「私だって、たまに歩きたい時はあるわ」
「そう・・・ならいいけど。何か、あるんじゃないの?」
「何かって?」
「俺に隠してる事とか、家族や他人に言えない事とか・・・」
「何もないわよ!!」
私はつい、声が大きくなってしまった。



