-若菜 side-
翌日、
「今回の事は私から断ったから、例のものはあなた達で持っていっていいわ」
昨日、雄二に電話で呼び出され、今は廃墟ビルの中。
「そうか・・・」
「それでいいでしょ?あなた達に損はないはずよ?」
「ああ。それは分かったよ・・だけど、久々に女が喰えると思って楽しみにしてたのに、いきなりのキャンセルはキツイぜ?お嬢様よ・・・」
雄二は、ニヤリと不気味な笑みを浮かべ、サバイバルナイフを眺めていた。
「仕方ないじゃない、もうやる気が無くなったのよ私・・だいたい、あなた達は"その物"が目的でしょ?それをタダで譲るとお話ししているのよ?何が不満なの?」
「確かに、俺らは"これ"と引き換えに計画を依頼された・・・その計画が台無しになっても、"物"が手に入るなら何の問題もねー」
「だったら・・・」
「だけど・・・なーんか、納得いかねー・・・なぁ、お前ら」
雄二は、仲間を見渡しながら言った。
「ああ。あの写真の女、意外に可愛かったからな・・・めちゃくちゃに出来るって楽しみにしてたのによ」
「お嬢様のワガママで台無しかよ」
「あなた達・・・・」
「なぁ、お嬢様・・・・」
「な、何・・・?」
雄二の顔が、変わった。
その時、恐怖を感じた。
「その女がダメになったんならよ、お嬢様の身体、喰わしてくれよ」
「え・・・・」
まさか、こんな事になるとは思わなかった。
完全に、自業自得。



