壱は、幼稚園の頃から頭が良くて、明るくて、スポーツも万能だった。 出来る幼稚園児だった。 私はそんな壱に、幼稚園児ながら小さな恋心を抱いていた。 塁と壱は、小学校高学年になると、少年野球チームに所属して【黄金のバッテリー】とまで言われたくらい活躍していた。 そして塁は、一番の親友として壱を慕っていた。 また壱も同じく、塁の事を"初めての親友だ"と言ったそうだ。 それは後から、塁に聞いた事。