「飯、食って帰る?」
「うんそうだね、こんな時間だし」
そういう会話から私たちは、ファーストフード店に入った。
「ご注文はお決まりですか?」
「じゃ、俺はこのカレーで」
「私はカルボナーラ下さい」
「かしこまりました」
注文を終わらせ、ひと段落した私たち。
「てか、デートになってないな、これ」
「だね!」
「今度は、どっか遊べる場所に連れてってやるからな」
「え…う、うん」
私はちょっと恥ずかしくなって、塁から目を逸らし、水を飲んだ。
なんか、気まずい。
塁と居るって、こんなに気まずかったっけ?
何か、何か話さなきゃ。
「そ、そうだ!茜とね、みんなでどこか行きたいねって話しをしていたの!」
「いいなそれ」
「だよね!どこがいいかな?夏なんだし、海がいいかな?」
「海か。3人で初めて遠出したのも海だったよな」
「うん、そうだね」
また変な重い空気が流れ、塁が私に言った。
「なぁ、凛」
「何?」
「まだ壱を忘れられないのか?」
「塁…それは…自分でもよくわからない」
塁が私を見た。
強い目で、私を。



