-凛 side-
夏休みになって2日。
論文を仕上げていたら、家のインターホンが鳴った。
「そういえば、お母さん居なかったんだ」
私は、玄関に向かった。
のぞき穴から覗くとそこには。
「塁!どうしたの?」
塁が立っていた。
「よっ、今暇?」
「論文書いてたけど、何か用事?」
「論文か。勉強中ならいいや、また今度にする」
「大丈夫だよ?もうすぐ仕上がるし、夏休みはまだまだあるしね!で、どうしたの?」
「……デート」
「え?」
「デートしようぜ。今から」
なぜだか断る事が出来なかった。
そのとき、ふと茜の言葉が頭に浮かんだ。
"塁と一緒に居たら、幸せになると思うよ"
「幸せ……か」
私は着替えを済ませ、塁と街に繰り出した。



