-塁 side-
窓から外を眺めていたら、校門から壱が出ていく姿が見えた。
「……壱」
壱はこっちを見て、俺が見てるのがわかったのか、片手を挙げて門を出た。
「あれ、柏木君じゃない?」
茜も気付き、外を見た。
「って事は、凛との話はもう終わったって事か」
「んで、凛々は?」
「まだ……屋上?」
"ガタンッッ"
「塁!」
俺は、勢いよく教室を出た。
もしかしたら泣いてんじゃないか。
もしかしたら、変な事考えてんじゃないか。
もしかしたら。
もしかしたらって、マイナスな考えばかりが浮かんで来る。
凛!



