-凛 side-
翌朝、私は珍しく早起きをした。
「こんな朝早く起きて、雨でも降らないかしら」
「降るわけないじゃん」
私が、朝早くから起きている事を珍しく思った母が、そう言った。
「どうしたの?最近、あんた変よ?」
「なんでも…」
朝ごはんを作りながら、私に背中を向けたままのお母さん。
「悩みごと?塁君の事?」
「何で塁なのよ」
「なら、壱君?」
「……違う」
「正解だ」
「ちょっと、楽しまないでよ!私は真剣になや…何でもない」
「やっぱり悩んでるんじゃない」
「ハァ…」
お母さんは、朝ごはんを作る手を止め、私の真向かいに座った。



