―――壱、高校1年
「壱、学校は慣れた?」
入院中している母さんの見舞いには毎日行った。
「まぁな。皆勉強勉強だからつまんないけど」
「そう。本当は好きな高校に行かせてあげたかったんだけど」
「仕方ないだろ?俺は大丈夫だから、母さんは早く元気にならないと」
「ありがとう壱」
きっと母さんも、複雑な思いでいたのは間違いないだろうから、俺は一切母さんに、凛達の事は話さなかった。
「じゃ俺、これからバイトの面接だから行ってくる!」
「行ってらっしゃい」
母さんを俺を見る目は、どこか悲しいものだった。
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