俺の学費や生活費。
そして、父さんの借金と母さんの医療費。
必要なお金は膨らむばかり。
だから俺は、中学3年の夏休みから、年齢を誤魔化して深夜のバイトを始めた。
何とかやってはいたけど、やっぱ現実はそう簡単ではなくて、俺の年齢がバレたのは、ちょうど俺が中学卒業間近だった。
来月からは高校生だからと言って話はしてみたが、騙されてた事に腹を立てた店長は、認めてはくれなかった。
中学は卒業出来たけど、バイトはクビになるし、他の場所に面接行っても、落ちるばかり。
そして俺は、奨学金で高校に入学した。
そんな時でも考えるのは凛の事。
ちゃんと高校に行けたのかとか、高校で友達が出来たかなとか。
どんな状況でも、凛の事は忘れる事はないし、心配でしょうがなかった。
そんなある日、俺と母さんの運命を変える出来事が起きた。
それは、藤堂寺健二との出逢いだった。
そう、若菜の父親だ。



