-壱 side- 「まさか壱、若菜さんの存在も凛ちゃんに?」 「ああ。全部凛に知られた。婚約の事も」 「そんな…ごめんなさい壱…母さんが母さん…」 顔に手を当て、泣き出す母さん。 「だから、何度も言わせるなよ母さん。母さんのせいじゃないって言ってんだろ?全部、俺が決めた事なんだよ」 若菜との婚約も。 凛の幸せを遠くから見守る事も。 全て、俺自身が決めた事。 若菜との出逢い。 それは、俺が高1になった頃だった。