彼はみんなの王子サマ


休み時間。




先生がいなくなると同時に梓美が話しかけてきた。





「ねぇ、王子様って知ってる?」




「はい?」





梓美の頭の中は…メルヘンだな。




それともこの学校がメルヘンなんだろうか。





「このクラスに王子様がいるんだよね。まだ来てないけど」




梓美はその王子様とやらのことを話してくれた。