中間テストが無事終わり梅雨の時期になった六月… 今日の吹奏楽部はいつもより帰るのが遅くなりそうだ 尚は時計を気にしてフルートになかなか集中出来ないでいた 「沢井さん?大丈夫?」 佳奈美が尚の顔を覗き込んだ 「あっ!大丈夫です…」 尚は気を取り直してフルートの吹き口に唇を当てる 日が暮れてきたのか、曇っているのか尚には集中しないといけないので分からなかったが確かに窓に光は入ってこなくなった