丸腰デパート・イケメン保安課

「一体主任はどれだけ人間の常識から外れれば気が済むんですか!」
「しっ!静かに!」

昴さんに言われ、口を押さえた。
静かにしなくちゃ!

「ほらぁ…綾美、シィ〜だぞ?」
主任が人差し指で私を指した。

…くっ!自分だけいい子のフリかよ!
腹立つなぁ!


匍匐前進をする昴さんの後ろを、忍び足で着いて行く私達…。
泥棒よりも断トツで上をいく怪しさだと思う。

「?今のは何だ?」

私の隣で主任が呟いた。
何か見えたの?!

「何か横切ったぞ!…小人か?!」

小人?!

叫んだ主任は、前方で匍匐前進をしている昴さんの両足を掴んだ。
と、思ったら…そのまま勢いよく引いた?!

ザアアアァ――!!

昴さんは勢いに乗り、腹ばいのまま私達の後ろへと流れてく!

とっさの出来事に、私達は滑って行く昴さんを見送る形に!!

「何だああ――…ぁぁ!」

遠くなっていく昴さんの叫び……。

ガッシャアアァ――ン!!

何かに激突したっ?!


呆然とする私の隣では、主任が…爽やかに笑ってる?!

「後は俺に任せろ!!昴!」
「馬鹿ああ――!!」

何が、任せろ!だっ!
任せろって思いやりの行動とは明らかに違うだろ!