見ると、男の子の首には携帯電話がぶら下がっている。
「そっか!自宅かパパの携番が入ってるはずですよね!」
主任にしてはいい思い付き!
腐っても保安課主任だねっ!
「正露丸、携帯借りるぞ?」
正…!名前変わってる!
主任は、男の子の携帯を取ると電話帳を開く。
「オ!あったぞ!パパ携帯」
ホント?!良かったぁ!
電話を片手に、主任はこれ以上は無いってくらいの至福の笑みで家紋さんを見つめた。
「…司!身代金はいくらにするんだ!」
えっ?身代金?!!
「そうだな…」
微笑む家紋さん…。
は?
ちょっと?!
何をあっさり爽やかに?!
「ちょっと!!何考えてんですかっ!!身代金って?!」
「軍資金だ!築地でクロマグロを競り落とす!」
「子供でマグロ買うのか!あんたら!」
阿保かあ――!!
あんたら二人共阿保だっ!
「―…あ!もしもし?こちら誘拐犯」
うわあっ!かけちゃってる!
「エ?…そうだ!その通り…あ?違う!それは最終回だ!七回裏だ!」
…何の話?
「…ふう」
主任は電話を切ると、手の甲で額の汗を拭う仕草をした。
「…どうだったんですか?」
「ああ!貢が出た!」
なぜ貢さんが?!
「そっか!自宅かパパの携番が入ってるはずですよね!」
主任にしてはいい思い付き!
腐っても保安課主任だねっ!
「正露丸、携帯借りるぞ?」
正…!名前変わってる!
主任は、男の子の携帯を取ると電話帳を開く。
「オ!あったぞ!パパ携帯」
ホント?!良かったぁ!
電話を片手に、主任はこれ以上は無いってくらいの至福の笑みで家紋さんを見つめた。
「…司!身代金はいくらにするんだ!」
えっ?身代金?!!
「そうだな…」
微笑む家紋さん…。
は?
ちょっと?!
何をあっさり爽やかに?!
「ちょっと!!何考えてんですかっ!!身代金って?!」
「軍資金だ!築地でクロマグロを競り落とす!」
「子供でマグロ買うのか!あんたら!」
阿保かあ――!!
あんたら二人共阿保だっ!
「―…あ!もしもし?こちら誘拐犯」
うわあっ!かけちゃってる!
「エ?…そうだ!その通り…あ?違う!それは最終回だ!七回裏だ!」
…何の話?
「…ふう」
主任は電話を切ると、手の甲で額の汗を拭う仕草をした。
「…どうだったんですか?」
「ああ!貢が出た!」
なぜ貢さんが?!



