丸腰デパート・イケメン保安課

「あ、そうだ。主任」
「なっ何だっ」
何慌ててる?

「お土産ありがとう」
「ああ、演奏者が入っている箱の事か」
「…入ってないよね?」

思わず疑問形。
主任が言うと、マジで小人とか入ってそうなんだけど。

「あれは、たまたま見つけたんだ。綾美が喜ぶかと思ってな」
主任は抱えた膝に顎を乗せて笑う。

…やっぱりかわいいと思ってる、私。

「すごく気に入ったよ。ピアス入れにしたんだ」
「そうか…じゃあ、これも」

言いかけた主任、スーツの内ポケットをまさぐり始めた。

何?

見つめる私の前に主任が差し出したのは、指輪だった……。


「………指輪?」

主任は私の手の平に指輪を乗せた。

「帰国しようと思った時に買った」
「私に?」
「綾美にやる」

指輪は銀で、小さな花の形のダイヤがついてる。

かわいい指輪。

……でも…。


「何で突然指輪?」

お土産は貰ったし、私だけこんなに貰っていいの?

「突然じゃない、俺は綾美に初めて会った時から言っていたぞ」

初めて会った時?


…ピカチュウパンツ?

違うか。
他に何かあったかな?

出来事が有りすぎてわかんないし!


悩む私に主任はやれやれポーズ。