丸腰デパート・イケメン保安課

悩んでも仕方ないよね!
正社員が無理なら、バイトだってあるし。

うん、何とかなるよ。


「綾美はアテあるか?」
「今のトコ無いけど、探すから大丈夫!」

ふぅんとうなづき、主任はコーヒーをすすってる。
片付け手伝えよ?


「そうか、綾美は暇になるのか」
…嫌な言い方だな。

「暇なら一つ、俺からの提案があるが」
「え?!」
何か職を紹介してくれるの?


期待する私に、主任はデスクに隠れる様に屈み込んだ。
「綾美…しゃがめ…」

何で姿勢を低くした上に小声なんだ?
あなたは追われてる犯人か?

期待しない方がいいかも。
本能で悟ったね。

でも…付き合ってやるか。
帰って来てくれたんだし。


それに、こういう子供っぽい所かわいいと思うんだ。

主任が居ない間、私も色々考えたから、それをマンションに帰ったら言うつもり。

それまでは自然に振る舞っておこう、なんて思ったりもしてる。


「何ですか?主任」
デスク下、主任に言われるがままに屈み込んだ。


「待て、今から言う」

主任はなぜか、深呼吸してるし……。
どんな提案なの?

「片付けしたいんだけど?」
「落ち着け、綾美」

あんたが落ち着け。