丸腰デパート・イケメン保安課

「会長は笙には期待していますから。社長役職も初めは笙を任命してきましたし」


「当然っすよ、主任の方が頭いいんだから。国立大学出だし」
「東は権力が嫌いだからな」
「会社に入るって条件として、保安課を設立させたんだよね。目立たない様な仕事がいいってさ」

保安課ってそうしてできたのか…主任が作ったんだ。

そしてみんなを呼んで、今の保安課になった?

「ところが会長は、保安課の必要性を唱え始めましてね…廃設を提案してきたんです。重役会議でね」
「どうしてそんな事?!」

設立認めたのは会長なんだよねっ?!
おかしいよ!

「笙を、本格的に会社に取り込む為ですよ」

主任を………?

「条件を出してきたらしいです…保安課を存続させたければ、東グループNY支社へ行けとね。ゆくゆくは外国の系列会社を笙に任せるつもりなのでしょう」

そんな勝手すぎる!

一時は認めた保安課を今更条件に出してくるなんて!

やり方が汚い!!
汚い大人のやり口だ!

主任が会長を嫌いな理由、私にはわかった気がする!
フェアじゃない!


「でもさ、主任ってそんなに保安課にこだわってたかな?」

栗田さんが眉をひそめて腕組みした。