「なぁんだ、やっぱりそうなのか」
「幸子の言った通りだね」

幸子?!幸子が言ったのか?!

「まぁ、俺も予言はしていたがな」
「そういえば言ってましたね、昴は」
「ああ、桜田は今年…子宝」

はあああっ?!

「無い無い!!何言ってくれてんの?!」
確かに主任は子宝のお守り買ってたけどさぁっ!

「昴さんの占いはよく当たるんだよ?」

外れてほしいっ!

「桜田ちゃん、できちゃった婚でもいいんじゃないの?」


きゃあああっ!嫌ああっ!
無い疑惑が浮上してるぅっ!


あ―――っ!元旦から何なんだよ!こいつら!
初詣での願いが早くも成就ならず?!

私、神様に見放された?!

いや、この人達は…神の力さえも跳ね返すかも。

悪魔にも動じないんだからね。


「そういえば、主任はどこに行ったの?」

まるで保安課オフィスに居る様に、キッチンでコーヒーを入れ始める貢さん。
栗田さんは、私と家紋さんからのお年玉にはしゃぐ千太郎くんを膝に乗せ、ソファに腰を降ろしてる。

「主任ねぇ…甲羅干しにでも行ったんじゃないの?」

甲羅干し?


「会長が訪ねて来たらしいです。笙は、それで出てますよ」