丸腰デパート・イケメン保安課

悪魔を入れたの?


みんなの視線の中、昴さんは呟いた。



「失敗した」


………………。


「はああっ?!」



あれだけ派手にやったのに?!


「悪魔、消えちゃったの?」
「すまん、千太郎…悪魔は…失敗して…異次元に飛ばしてしまった」


異次元に…飛ばした…。


ちょっと待てよ!!
ぬいぐるみに封じるよりもそっちの方がいいじゃん!
失敗って何だよ!
最初からソレやれよ!!


「何だぁ、消えたのかぁ」
「つまんねぇな〜」
「クリスマスっぽかったのに」

どこがだよっ!!
何残念がってんだ!
馬鹿野郎共が!


「悪魔が消えたから、残るイベントはケーキしかないぞ?」
言いながら、細長い箱に手をかける主任。

悪魔はイベントだったの?


「わぁい!僕ケーキ食べたい!」
千太郎くんがはしゃぎだす。
今更だけど…この子たくましいよね?


「よし!みんなでケーキ食うか!」

はぁ…ケーキか…。

思わずため息。
悪魔のせいで、何か気分も酔いも一気にダウンしたんだけど…。


でもケーキは食べたい。

「ケーキオープン!」

主任が栗田さんと二人がかりでケーキの蓋を外す。


「うわっ!でかっ!」