丸腰デパート・イケメン保安課

「みんな分かってんの?!悪魔なんだよ?!」

何をのんきに高見の見物してんだよ!
何とかしろっての!

こんな突っ込むしてる間にも、窓がカタカタ揺れてるし!


しかもさ…巨大な黒い影がカーテン越しに写ってるんだよ!
私以外、誰も怯えてないのが不自然なくらいだ!


「喰われたらどうすんのよ!」
死にたくないっ!
しかもクリスマスイブに悪魔に喰われるなんて!

頭を抱えて床にうづくまる私の背を、栗田さんと家紋さんが撫でる。

「大丈夫だよ、桜田ちゃん」
何を根拠に?!
「みんなでここに居れば大丈夫!」

みんなで?

「そうですよ」
家紋さんは笑う。

「恐怖映画の原則では、一人になると狙われます。一人にならなければ大丈夫です…多分」
「多分?!」

違う!いつから恐怖映画に?!

「最終手段だな」
昴さんがため息をついた。

「笙」
「何か用か?」
「この家に人形はあるか?」
人形?何に使うの?

「とりあえず、悪魔を人形に閉じ込める」
人形に悪魔を?!
できんの?!

「人形…ジェシーでもいいのか?」
「ジェシー?!」

マネキンてるてる坊主のジェシー・ハミルトン!!

「ダメ!絶対にダメ!」

冗談じゃない!