丸腰デパート・イケメン保安課

昴さんは頭を掻いた。
「俺が?…面倒だな」
「面倒がる暇があるなら、とっとと丁重にお帰り願って下さいよ!」


仕方ないと、ベランダ窓の前に立った昴さん。
「何の用だ」
…自分が呼んだくせに。

ため息をもらした、途端!
「っきゃああっ!」

今度は部屋のライトが点滅しだした!
「ははは!悪魔のクリスマスサービスか?」
何笑ってんだよ!主任!

点滅していたライトが消えた。
カタカタと窓が揺れ始める。

私は、隣に立つ主任の腕にしがみついてた。


―――契約は…お前の…心臓を貰う…。


声まで聞こえたぁ!!
しかも心臓って?!


怖い!!怖いよ!

何でクリスマスに悪魔なんだ!


「心臓?何の事?」
「さぁ?臓器提供者じゃね?」
「ハットリくんの弟がそんな名前でしたね」
「どちらにせよ、いきなりくれとは礼儀知らずだ!」

悪魔なんだよ!
無償で何かを提供する様な奴じゃないから!

主任も悪魔にキレてるんじゃない!


――…血を……。


またリクエストが!

うわぁぁん!怖すぎる―!!


「今度は血だってさ」
「注文の多い…」
「貢!赤十字の電話番号でも調べて教えてやれ!」

教えるなぁ――っ!!