丸腰デパート・イケメン保安課

「霊を降ろすなんて聞いてないよ!」
「そうだったか?」
「クリスマスパーティーだよね?!」
「仮名目はな」

仮名目?!

「じゃあ何でツリー飾ってんの?!」
「あれは電波塔だ」

何をキャッチするんだ!


やっぱ普通じゃないじゃん!


主任と言い合う中、突然部屋が明るくなった。

電気のスイッチ前には、青いウサギのぬいぐるみを抱いた千太郎くんが。


「僕、お腹空いた。もういい?食べたいよ」
「千太郎くぅ〜ん!」

ありがとぉ――!!

抱きしめて頬擦り!!
怖かったんだよ!
助かったぁ!


「綾美!子供にその行為はまだ早い!」

変な言い方するなよ。








ご馳走を食べ、ワインの酔いも入り、パーティー開始後2時間には、みんな更にテンション高い!


私も初めてドンペリとか、一本十数万する様なワインなんか飲めて、ちょっと浮かれ気味。


でも、意識ははっきりしてるよ?

何か始めたら私が止めないとね!


魔界のドアの開閉呪文とか、霊を降ろされたらたまんないからね。


クリスマスパーティーとして、最後まで見張ってやる!