しかし、いいアパートは見つからない。
不動産を5件は回ったね。

実際アパートも見て回った。
でも…古すぎたり壁が薄かったり、駅から遠くなったり、ないんだよね。

激安物件なんてあって見てみたけど、壁に人型のシミがあったり、やけにお札が張ってあったり…。

昴さんに聞いたら一言、どうしても住みたいなら守護魔を召喚しようと言われた。
怖いよっ!

速攻止めた。

で、結局どうなったかと言うと…。

「綾美〜!で、いつ引っ越して来るんだぁ?」

…はい、こうなりました。

私は、とりあえずいい物件待ちと言う事で、主任のマンションに引っ越す事になった。

あくまで!次が見つかるまでね!
長居は無用!

で、主任は上機嫌な訳。

引っ越す事に決めてから、主任は更にテンション上がりまくりなんだよね。

…そんなに嬉しいのか?

「俺のベッドを綾美の部屋に移動しておかなければな…」
「何でだよっ!!」

意味わかんないから!移動させる意味が!

こんな感じ…。

「主任、浮かれポンチだね?」
コーヒーを出してくれた貢さん…ポンチって何?

「本当に。桜田さんが来る事になってから、家でも浮かれまくりですよ?」