丸腰デパート・イケメン保安課

見上げると、他人様の屋敷の塀の上で仁王立ちする主任が!

つーか罠有り看板のインパクト強くて、足音の事なんか一瞬忘れちゃったよ!

「いた!ストーカーだ!」

正面から貢さんが叫びながら走って来た。
見つけたの?!足音の主!

つられて後ろを振り返った私の目に映ったのは、黒いジャージ上下、慌てて走って行く後ろ姿!

やっぱり居たんだ!
あいつがつけてたのか?!

「容疑者確保ぉ!!」
「おう!」
「任せろ!」

主任の合図に、みんなが待機場所から飛び出して来た!

「ホシはどこだ?!」
刑事ノリだな。
「あそこ!走ってる!」
「よぉし!みんな!俺に続け!!」

1番ノリノリの主任が、正義のヒーローさながらに塀から飛び降りた!


――――ズボッ!!

……ズボッ?

何の音?

音がした場所を全員で見下ろす。
そこには、胸まで地面に埋まった主任が………。


「あはははっ!罠にかかったぞ!…俺が」
「罠って落とし穴かよっ!」

馬っ鹿じゃない?!
自分で罠にかかりやがって!
正に墓穴を掘る、だ!

「誰か助けろ〜」

両手を上げてもがく主任…いっそこのまま埋めてやりたい…。

「今は東よりもストーカーだ!」