丸腰デパート・イケメン保安課

「そろそろ覚悟を決めておいた方がいいぞ?桜田」
「昴さんの言う覚悟って何ですか?!」

勝手に景品に出品され、その上覚悟決めるのか!

私の人生何なんだよ!

「ただ今〜!!一位取って来たよ〜!」
「戻りました」
競技に出ていた貢さんと家紋さんが戻って来た。

…え?
ピカチュウとウルトラマン?!

「着ぐるみ競技だったんだよね〜」
笑いながらテントに入ってくる貢さん…かさばるなぁっ!

「作戦参謀、次の最終競技のリレーで勝敗が決定するみたいなんっすよ」
「ああ、ボーナスポイントだろう?リレーは全員参加だからな?」
ウルトラマン姿の家紋さんは、うなづきながらポカリのボトルを飲んでいる。

ってか、二人共着ぐるみ脱げばいいのに。

「全員参加って事は、私も出るんですよね?」
私、何にも参加してないんだもん。
ちょっとつまんない。

「せっかくですし、桜田さんも走りますか」
「他社が10人走るのに対して、うちは6人。5周を6人で割り振ると、2人は半周っすね」
「では、綾美と貢が半周づつ走れ!残りの者が二人分走る!!」
「良かったぁ〜!僕、ピカチュウだから」
「着たまま走るつもりなんですか?!」

着ぐるみ脱げっ!!