丸腰デパート・イケメン保安課

そして日曜日。

運動会が開催される市民グラウンドへと着いた丸腰デパート保安課、6名プラス1匹…。

「結構…本格的なんですね?」

グラウンドには人がたくさん!
テントもはられてるし出店まで出てるし!
すでにイベント会場じゃん!

テントは各デパート会社の名前が明記されていて、どうやら丸腰デパートと書かれているテントが私達の控えテントらしい。

開会式は9時。
そこからお昼をはさんで午後3時くらいまで競技があるみたい。

「私、お弁当持って来なくて本当に大丈夫だったんですか?」

作って行くと言った私に、みんなは大丈夫!と断言していたけど…。

「心配するな!綾美!弁当なら腐る程用意される!」
「会社から出るんですか?」
「ううん、断ってるから」
貢さんが首を振った。
断ってるって?!
「テントに行けばわかるよ」

え―…どういう意味?

訳がわからないまま、控えテントへと着いた私…。


「?!―何これ?!」

テントの中には…数え切れないくらいの弁当!って言うか、もはや食糧の領域?!
うずたかく積み上げられているけど?!

「差し入れがあるんですよ、毎年たくさん」

腐る程だ…確かに腐る程ある!